085892 ランダム
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SweetPain





「pulp paper」

報いを産んで
独りで生きよ


お望みのものは
いつもお前を呼び寄せる


なんて
面の皮が薄いのかしら


フリは上手



生きるのに
必死なのね


死ぬのに
必死なのね



どれほどの痛みを
あなたは今 感じているの?



最後まで
わら半紙のようだった 言葉



もう
のろし火は見えない


刻み込まれたものも
見れない




薄すぎて 見れない








「切断」

身勝手 天に唾吐き
自由なつらして
何処ゆくの?


切断
切断


もうやめて


わたしを
怒らせないで


何も聞こえぬよう
鼓膜を破いてしまいましょう


大事な大事な
魔法の指 切断してあげましょう


だって
あなたも同じ事をしたんだもの


何処へも逃げられぬよう
ね?
何処へも


代償は 大きい


ひとりで勝手に生きるがいいわ
一生消えない傷 体に刻んで




あとは
しらない








「Cotton Feaver」

    微熱


逃避のためのこの物質は
針を伝って
脳髄をぶち壊す



    見えた幻覚は
    ワタシの中にあるもの


    産みだす苦しみは
    ワタシだけのもの



垂れ流すんじゃないよ!
みっともない!




歩けないのなら
この手を貸してあげる


寒いのなら
この肌で暖めてあげる


泣いているのなら
その目を舐めてあげる



そして
見捨ててあげる



    髪の毛ひきちぎって
    白め剥いた その顔に
    この愛を
    垂れ流してあげる


脳髄をぶち壊す
この物質は
時折、熱を出す


清めていないから


    汚れた針はワタシを壊す



    独りで逝く?


    冗談じゃない


    
アンタも道連れだよ








「お別れ」

   貴方は愛を見つけた?


   そう
   良かった


   貴方はもう十分に私を利用した?


   そう
   良かった



番号は唯の記号なの
声なんか聞けないの
言いたい事を
言いたい時にだけ言って




   貴方はもう満足した?


   そう
   それは良かった


   じゃあ
   一つだけ聞いてもいい?



『貴方は私の事を想ってくれた?』




   孤独を分け合いたいって
   何人に言われたか
   もう
   忘れたわ



嘘ばっかり




   ねえ
   なんで生き物には口があるの?


   言葉には言霊があるのよ
   何にもしらないくせに



嘘つきばっかり




   さようなら
   ばいばい



『また会う日まで』




   信じた?
   信じてくれた?


   馬鹿ね
   嘘よ



・・・・・・反吐が出る








「刹那」

  貴方が
  貴方が私の中に放ったものは何?
  ただの刹那だったと そういうの?


  命を持つ 刹那だったと


  楽しみには代償がないと
  その年でまだ思ってるの?


  誰が涙を流しても
  自分には関係がないというのね


  タダ ソレダケノ コトダカラ
  タダ ジブンサエ ヨケレバイインダ


  垂れ流しの人生を
  分かった風に語らないでよ!


  現実から目を反らせぬよう
  私が 瞼を切り裂いてやるわ


  聴きたくない言葉があるのなら
  耳ごと 切り落としてやる


  話したくもないのなら
  舌を 根元から引き抜いて
  その ボケた脳みそに突っ込んでやる


  謝りなさいよ
  謝りなさい


  刹那に翻弄された生命たちに


  私になんて 謝らなくていいわ
  嘘つきの謝罪は嫌いなの


  オコラセナイデ
  これ以上 怒らせないでったら!!



そういえば 刹那が好きなんだったわね
本物を見せてあげる


本当の刹那って言うのはね
息切れる瞬間のことをいうのよ


体中の皮を剥いで
それでも生きてみるの
瞼のない目
不協和音を奏で続ける耳
脳みそに突っ込まれたままの舌


ああ
忘れてたわ
貴方にはもう一枚 舌があったのね


それを引き抜くとき
全てが終わるわ


貴方はやっと解放されたといって
束の間 そう 真の刹那の喜びを味わって
一瞬で死ぬでしょうよ



地獄へ落ちろ








「警告」

なあ、そこのアンタ
愛を語るフリして
すがりつくのはやめてくれ


    爪が
    この首筋に喰いこんだ
    爪が
    痛くて仕方ないんだ


    そのもつれた指で
    今度は何処を締め付ける気だ



好きだよ?
愛しているよ?


    違うだろ


    捨てないで
    切らないで


だって
私が隠し持ってる草刈鎌に
怯えているもの


喉仏を掻き切られる殺気に
怯えているんだもの



    優しさに甘えて
    媚売って



なあ、そこのアンタ
愛を語るフリして
命乞いはやめてくれ


    愛がなければ死んでしまうか?


さあ、知らないなあ
大体、アンタの語る愛ってなに?


    爪が
    この腕を掻き毟る
    爪が
    痛くて仕方ないんだ


何はともあれ
鎌はもう十分に研いである



    嘘つきは嫌いだ








「闇」

ぽっかり空いた大きな穴
闇は何処までも深くて
埋めるものといえば
怒りしかなかった


恐いものはいつだって
目に見えない
本当に見えないのか
ただ目をつぶっていただけなのか



何も変わらない
闇は闇



この身体(カラダ)が砂になって
飲み込まれていく感覚


笑顔の人が無言で裁く
「お前なんか要らないよ」
解放されたつもりで
捨てられた


吸い込む息がとても痛くて
言葉が出ない
「捨てないで」
たったそれだけなのに



恐いものはいつだって
目に見えない



ぽっかり空いた大きな穴
闇は何処までも深くて
埋めるものといえば
怒りしかなかった






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